ユーザー体験 第1回
Web2.0で変わったこと、変わらないこと
2007.01.09カテゴリ:IAの基本
2007年になって、「いまさらWeb2.0?」という気もします。ただ、Web2.0と呼ぶか呼ばないかは別として、ここ2~3年を振り返ってみると時代の変化が大きく加速したことは確かなようです。
多くの人にとって「当たり前」!
この変化を一言でいえば、ユーザーにとってWebサイトが「当たり前なもの」になったということ。ちょっした探し物をするのでも検索サイトを使う。製品やサービスの購入を検討するために企業のサイトで調べる。友達の様子はどうかなとSNSをのぞいてみる。自分の日記がわりにBlogを公開する・・・。多くの人にとって、もはや特別なことではなくなっています。
多くの企業にとってまだ「当たり前」でない?
その一方で、企業はどうでしょう。この数年間、アクセス数が増え、Webサイトはビジネスツールとして社内のステータスを向上させました。しかし、その活用がユーザーほど「当たり前なもの」にまだなっていないのが現状ではないでしょうか。
企業は、Blogを情報発信ツールとして活用したり、SNSで新しいコミュニティ作りを始めているところもあります。また、テレビCMとWebサイトの連携も数多く行われるようになっています。チャレンジは、大切なことだと思います。大いにやるべきでしょう。しかしながら、多くのケースが企業にとってまだ「当たり前のもの」にはなっておらず、実験的な試みにとどまっているのではないでしょうか。
もはや「リアル」も「バーチャル」もない
大切なのはユーザーの体験
もはや、リアルもバーチャルありません。多くの顧客は、店頭で商品に触れるのと同じように、Webサイトでの体験を通じてその会社のことを知り、共感できる対象なのか、継続的に付き合う相手なのかを感じています。
各接点での体験を通して顧客と企業の関係作りを行う。企業にとって、Web2.0になっても変わらない重要なテーマです。
顧客に大きな変化が起こっている今こそ、関係作りを見直すべきときなのではないでしょうか。
IA labのミッションとは?
インフォメーション・アーキテクチャ(以下IA)の基本は、「わかりやすく情報を伝えること」です。IA labでは、このIAの手法を使って、顧客と企業との「最高の関係づくり」を支援します。顧客と企業との間でやり取りされる情報をわかりやく、豊かにすることによって、「最高の体験」を顧客にもたらし、顧客と企業の関係を強固にすることを目指します
ユーザー体験シナリオは「関係づくりの羅針盤」
IA labは、ユーザー体験シナリオというツールをIAメソッドの核にしています。企業と顧客の出会いからゴールまでの「最高の関係づくり」をシナリオ化したものです。顧客にどこでどんな体験をしてもらえばファンになってもらえるかを示す、「企業と顧客の関係づくりの羅針盤」です。
IA labは、このユーザー体験シナリオにもとづいて情報設計から制作開発ディレクション、効果測定までをワンストップで提供します。設計開発の対象となるコミュニケーションツールは、顧客と企業との間に存在するすべてのメディアやツールを想定。Webサイトはもちろん、印刷媒体、映像など各種コミュニケーションツールを最適な形で組み合わせ、ツールごとの設計を行います。<第2回へ続く>
インフォメーション・アーキテクト 大島克之
ユーザビリティを忘れることでユーザビリティを向上させるってどういうこと!?
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